整形外科勤務の看護師に役立つ情報

整形外科で看護師として勤務する場合は、セルフケアの大切さを理解しておく必要があります。看護師が理解していなければ、患者に正しい治療を受けてもらえないかもしれません。保険診療の範囲では、痛みの管理や筋力バランスについての指導が十分に行えないこともあり、おろそかになってしまうことも多いです。患者が自分らしく、そして自由な生活を取り戻せるよう、セルフケアの大切さをしっかり伝えるのも整形外科の看護師の役目です。

整形外科に来院する人の多くは、腰や膝の痛みに悩んでいます。職業柄、重い荷物を持たなければならず、腰痛がひどくて困っている患者がいたのですが、セルフケアの指導を受けて2日後に改善したという事例があります。

また、年齢による膝の痛みでも、自然治癒力にアプローチしたセルフケアを行い、階段の昇り降りが楽になったという患者もいます。中でも、セルフケアが効果的なのはむちうちです。むちうちには自宅でできるストレッチ法があります。無理なく続けることで早い回復につながった患者もたくさんいます。しかし、むちうちは安静にしなければならない時期がありますし、痛みや違和感があればすぐに中止しなければなりません。

このような注意点を患者にしっかり伝えなければならないのですが、診察時にそれが伝わらないこともあります。その場合は、看護師がカバーし、医師の指導を補う形で患者に伝えることが重要となります。行うべきセルフケアを指導するだけでなく、やってはいけないセルフケアについてもしっかり理解しておくことが大切なのです。”