日本には色々な専門職がありますが、医師や看護師は人々の命を守るために、日々奮闘している職種です。中でも、緊急性が高く、「命の現場」とも言い換えられる救急医療の現場では、特に医師や看護師の役割と責任は大きいと言われています。そこで、ここでは、そんな命の現場で働く看護師について、少し語ってみたいと思います。
事故や病気の急変などによって命の危険に陥っている患者の処置を行う救命の現場では、いつ急患が運ばれてくるか分からない状況です。ですから、看護師は緊張感の中で働くことになります。医師の指示はありますが、適切な処置や観察、判断を行って、最善の処置を行うことが目の前の命を救えるか否かにつながるので、その責任は大きいと言えるでしょう。
また、救急で運ばれてきた患者を処置して命の危険を脱したとしても、その後状態が悪化したり、急変したりしないかを、常に観察して変化を見逃さないことも重要になります。ですから、日々命の遣り取りがなされている過酷な現場であるため、看護師も医師と同様に心身の強さが求められます。
しかし、救急看護師として働いていたり、救急医療に携わっていると、看護師としての経験やスキルを磨くことができるでしょう。患者や家族の苦しみを間近で見て、命の大切さを医療の最前線で受け止める仕事は、ほかの病棟にはないかけがえのない経験になります。しかも、人間としても大きな成長を遂げられるため、ハードではあるものの挑戦して見る価値は大きいかもしれません。